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ジョブ理論って何?子育てでの応用方法は?

公開:2025.08.26

皆様こんにちは。

マーガレット外語学院 海浜幕張校です。

夏休みも終わりに近づいています。
「やっと日常が戻る」

と感じている保護者の方もいるかもしれません。

 

皆様は「ジョブ理論」という考え方をご存じでしょうか。

これはハーバード・ビジネススクールのクリステンセン教授が提唱した理論です。

 

人は商品そのものが欲しいのではなく、「やりたいこと(=ジョブ)」を解決するために、それを選ぶ という考え方です。

 

つまり、商品やサービスは「ジョブを代わりにやってくれる相棒」。

 
私たちはその相棒を雇っていると考えるのです。

 

たとえば、ドリルが欲しいのではなく、「壁に穴を開ける」というジョブを代わりにやってほしいから、ドリルという相棒を雇うのです。

 

 

 

ジョブ理論の説明で有名なのがシェイクの事例です。

 

 

 

あるファストフード店では、シェイクの売上を伸ばそうとさまざまな工夫をしました。

 

フレーバーを増やし、甘さや配合を変え、顧客の声に応える形で改善を繰り返しました。

 

 

 

しかし、売上は上がりません。

 

そこで教授らが観察調査を行ったところ、シェイクは朝の通勤前、一人で来店するお客さんによく売れていることが分かりました。

 

理由を尋ねると

「車通勤の退屈をまぎらわせたい」

という声が多かったのです。

 

つまり、お客さんがシェイクを「雇っていたジョブ」は、

「味を楽しむこと」ではなく、

「通勤時間の退屈をまぎらわせること」でした。

 

 

この気づきをもとに、店はシェイクの設計を変えました。

 

・量を多くすることで通勤中ずっと楽しめるようにする
・飲み口を細くすることで、一気に飲み終えてしまわず長い時間かけて味わえるようにする

 

 

 

 

 

その結果、シェイクは「通勤のお供」として最適化され、

売上を大きく伸ばすことに成功したのです。

 

子育てに置きかえてみると?

 

このジョブ理論の考え方は、子どもの行動理解にも応用できそうではありませんか。

 

子供の行動を、表面だけを見て、理由を決めつけて対応してしまうことはありませんか。

しかし、シェイクのフレーバーを増やすだけの対策と同じで、本当の解決にはなりません。

 

よくある子どもの行動の裏にある隠れたジョブを考えてみましょう。

 

 

1. ゲームの場合

見えるジョブ:「楽しいから」「暇つぶし」
隠れたジョブ

・学校で友達と話題を合わせ、自分の居場所をつくりたい
・ゲームをクリアして「できた!」と感じ、自信を取り戻したい

 

子ども自身は「遊びたい」としか説明しないかもしれません。

 

しかし、実際には仲間意識や承認欲求を満たすためにゲームを雇っているのです。

 

 

2. 宿題をしない場合

見えるジョブ:「めんどうだから」「遊びたいから」
隠れたジョブ

できない自分を直視しないために、宿題をやらない。
・宿題をやらなければ後で怒られると分かっていても、今やると「すらすら解けなくて、叱られるかも」という不安が湧いてしまう。そのため「後回しにする」という選択を取っているのです。

 

親から見ると

「怠けている」「逃げている」

としか映らなくても、実際には自分の気持ちを守るための防衛行動とも言えます。

 

 

最後に

ファストフード店は、「味」ではなく「通勤を快適にする」というジョブに気づき、量を多く・飲み口を細くと工夫して売上を伸ばしました。

 

子どもの行動も「表面的な理由」に惑わされず、「裏にある本当の目的」に目を向けることが大切です。

 

この視点を持つと、ゲームや宿題をやらないといった日常の行動も、

「困った行動」ではなく、

「子どもなりに必要なジョブを果たそうとしている行動」

として理解できるようになります。

 

すると、子どもに寄り添うことが出来、親子関係が良くなるかもしれません。

 

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