うちの子は文系?理系?—子供をどちらに進ませたい?
こんにちは、千葉県の英会話スクール兼英語塾「マーガレット外語学院」です。
皆さんは、お子さんに文系か理系、どちらに進んでほしいと考えていますか?
目次
お子さんに、文系・理系どちらに進ませたい?アンケート結果より
朝日新聞EduAと朝日学生新聞社が2024年に実施した、
「子供を文系・理系のどちらに進ませたいか?(第1子)」
という保護者のアンケート結果がこちらです。
文系に進ませたい:11%
理系に進ませたい:55%
分からない・どちらとも言えない:34%
母親自身について質問した結果では、
文系だった:63%
理系だった:26%
その他:11%
となっています。
このことから、
「自身は文系だったけれども子どもには理系に進ませたい」
と考えている母親が多いことになります。
これは今の社会で、科学技術やデータを扱う力がとても重要になってきたことが背景にあると考えられそうです。
しかし、社会の問題が複雑になるにつれ、「文系」「理系」という枠を超えた幅広い知識や視点が必要とも考えられています。
そこで注目されているのが、文系と理系両方のスキルを活かす「ハイブリッド型」の働き方です。
文系と理系の境界線があいまいになっている理由
技術とアイディアの融合
AI(人工知能)やデータサイエンスなど、テクノロジーが進化する分野では、プログラミングや統計(理系)だけでなく、社会にどう活かすかというアイデアや発想(文系)も大切になってきました。
問題解決の多様化
環境問題や経済格差など、現代の社会課題は複雑です。
一筋縄ではいきません。
科学的な分析力(理系)と、人間の心理や行動を理解する力(文系)の両方が求められます。
理系と文系のハイブリッド職業の例
データサイエンティスト
数学や統計(理系)と、社会やビジネスを分析する力(文系)の両方が必要です。
Webディレクター(Webプロデューサー)
サイトやSNSを運営するときのプロジェクト管理・デザインの基礎(文系)と、サイト構築やシステムの仕組み(理系)の理解が求められます。
ITコンサルタント
ビジネス戦略やコミュニケーション能力(文系)と、ITの専門知識(理系)を組み合わせ、企業の課題を解決します。
デジタルマーケター
インターネット広告やSNSを活用する力(文系)と、アクセス解析やデータ分析(理系)が欠かせません。
プロジェクトマネージャー
チームをまとめるリーダーシップ(文系)と、技術的な理解(理系)をあわせ持ち、複雑な開発やサービスを成功に導きます。
高校で文系・理系を選択する場合の考え方
多くの高校では、2年生や3年生になるタイミングで文系か理系のコースを選ぶ必要があります。
保護者の方やお子さん自身が「どちらを選んだらいいのか」と不安になることも多いでしょう。
そんなとき、次のポイントを意識してみると良いかもしれません。
高校の選択はあくまで“基礎”を固めるもの
高校のコース分けは、受験対策や大学に進んだときの基礎学力を付けやすくするためにあると考えることが出来ます。
文系を選んだからといって、一生理系の分野を学べないわけではありませんし、その逆も同じです。
興味や得意分野を基準にしてみる
「数学や理科が好き」
「文章を書くのが得意」
「社会の仕組みに興味がある」
など、お子さんの得意分野や興味を優先するのもひとつの手です。
あとから別の分野に興味がわいても、高校で身につけた知識は決して無駄にはなりません。
文理どちらを選んでも、ほかの分野に触れる機会は作れる
学校の授業以外にも、クラブ活動、習い事、オンライン学習などで幅広い知識を身につけられます。
理系コースに進んでも文学や歴史に興味を持つことはできます。
文系コースでもプログラミングやデータ分析を学ぶことは可能です。
迷ったときは早めに相談する
学校の先生や先輩、塾やスクールのスタッフなど、周りにいる大人に気軽に聞いてみましょう。
大学や専門学校のオープンキャンパスに行くことで、将来の具体的なイメージがわく場合もあります。
文理融合型教育の広がり
大学では「文系×理系」を掛け合わせた学部も増えてきています。たとえば、
九州大学「共創学部」
異なる学問や視点を融合し、国際コミュニケーション力や課題解決力を育てます。
滋賀大学「データサイエンス学部」
統計や情報学(理系)と、マーケティングなど(文系)を組み合わせた学びができます。
宮崎大学「地域資源創成学部」
経営や農工学、ICTなど、文系と理系の知識を融合することで地域課題の解決をめざします。
保護者としてできるサポート
幅広い体験をさせる
プログラミング、デザイン、科学実験、読書やものづくりなど、いろいろな活動に挑戦させてみてください。
好奇心を大切にする
「理系は数学が苦手だとダメ」
「文系は英語や国語が得意じゃないとダメ」
というような決めつけは避けましょう。
お子さんの好きなことや得意分野を伸ばす声かけを意識してみてください。
STEAM教育を活用する
学校の授業だけにこだわらず、STEAM教育※が受けられるワークショップやオンライン講座、イベントなども調べてみましょう。
身近なロールモデルを紹介する
ハイブリッドな仕事をしている人や、理系と文系の両方を活かしている社会人の話を聞くと、お子さんの視野が一気に広がります。
※STEAM教育は、次の5つの分野を頭文字を取っています。
S (Science / 科学)
T (Technology / 技術)
E (Engineering / 工学)
A (Arts / 芸術やデザインなど)
M (Mathematics / 数学)
最後に
「文系か理系か」を一度選んだからといって、将来が完全に決まるわけではありません。
高校で文系・理系を選択するのはあくまでも基礎固めであり、大人になってからでも新しい分野を学んだり、スキルを身につけたりすることはできます。
むしろ、これからの社会は文系と理系のどちらの能力も求められる「ハイブリッド型」の働き方が注目されています。
お子さんが興味を持つことや得意だと思えることを後押しし、迷ったらまわりの大人や専門家に相談しながら、将来の選択肢を広げていきましょう。
私たちマーガレット外語学院では、お子さん自身が「なりたい自分」になれるよう、英語力の面で伴走していきます。
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