高専ってどんなところ?木更津高専の偏差値や入試は?英語力は必要?
こんにちは、千葉県の英会話スクール、マーガレット外語学院です。
皆さんは、「高専」をご存知ですか?
聞いたことがない、聞いたことはあるがよく知らない、という方も多いかもしれません。
高専とは?
高専は正式には、「高等専門学校」という名称です。
特徴としては、下記のものがあります。
・ほとんどが工業系の学校
・ほとんどが国立の5年制の学校(商船科は5.5年制)
・高校と大学を合わせたような学校
・単位制の学校
・実践的な知識を持つエンジニアの養成が目的
つまり、通常は大学から学び始める専門教育を、15歳から受けることが出来る、大変特殊な学校と言えます。
5年間の課程を修了すると、「準学士」の称号を得ることが出来ます。
卒業後に進学を希望する場合は、東大や京大を始め、国立大学への編入が可能なのが、大きな強みと言えます。
全国の高専の偏差値の平均は62.2。
偏差値が高いことが特徴です。
全国の高専の偏差値ランキングを見ますと、
1位 明石工業高等専門学校
(兵庫県明石市)
偏差値67~69
2位 久留米工業高等専門学校
(福岡県久留米市)
偏差値66~69
3位 徳山工業高等専門学校
(山口県周南市)
偏差値68
4位 群馬工業高等専門学校
(群馬県前橋市)
偏差値67
4位 大分工業高等専門学校
(大分県大分市)
偏差値67
となっています。
また、
「ロボットコンテスト」
「プログラミングコンテスト」
「デザインコンペティション」
など、全国規模で日頃の成果を競う大会が開催されていることも大きな特徴です。
工業高校とはどう違うの?
工業高校は全国に多数ありますが、高専は全国に58校のみです。
国立の高専は51校、公立の高専が3校、私立の高専が4校となっています。
また、工業高校は3年制ですが、高専は5年制です。
高専は、工業高校より2年長く学べるため、より充実した教育を受けることが出来ます。
工業高校は全国各地にあるため通常は自宅から通学しますが、高専は数が少ないため、寮がある事が一般的です。全寮制の高専もあります。
木更津工業高等専門学校はどんな学校?
木更津高専は、
JR木更津駅からバスで15分、その後徒歩2分
のところにあります。
木更津高専のご紹介
1967年(昭和42年)国立の高等専門学校として開校。機械工学科・電気工学科・土木工学科でスタート
1983年(昭和58年)電子制御工学科設置
1990年(平成2年)情報工学科設置
1994年(平成6年)土木工学科を環境都市工学科に改組
2000年(平成12年)女子寮(なのはな寮)設置
2000年(平成12年)電気工学科を電気電子工学科に改称
2001年(平成13年)専攻科(5年間の課程の上の、2年間のコース)設置。
2004年(平成16年)独立行政法人国立高等専門学校機構木更津工業高等専門学校となる
2022年(令和4年)国際寮設置
5年間の準学士課程の学習・教育目標は、
1.人間形成
2.科学技術の習得
3.コミュニケーション能力
4.創造力
となっています。
国際化に向けての木更津高専の取り組みは
人や物が国境を越えて交流している今日、国際化に対応できる能力を備えた技術者が求められています。
木更津高専では、英検、TOEIC、技術英語といった外部の試験の結果を単位認定に活用することが出来ます。
また、木更津高専は、2006年に「生産システム工学」プログラムが日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受けています。
日本技術者教育認定機構(JABEE)とは、1999年11月に設立された非営利団体です。
国際的に通用する技術者の育成、それに必要な教育の質保証などの社会的ニーズを背景に、高等教育機関(大学、高等専門学校等)の技術者教育プログラムの審査・認定を行っています。
つまり、各学校の技術者教育プログラムの質が高いかどうか、国際的に通用するかどうか、の審査を行っている機関です。
この「生産システム工学」プログラムでは、国際的に活躍するための基礎的な語学力、特に英語力を身につけることも求められています。
木更津高専の進路は
準学士課程(5年間)の後の進路は、
専攻科への進学33名、旧帝大3名、その他国立大学35名、となっています。(令和5年度)
専攻科(2年間の上級課程)の後の進路は、
東京大学大学院1名、筑波大学大学院7名、千葉大学大学院1名、東京工業大学大学院3名、といった結果を残しています。(令和4年度)
どちらの課程も、修了後は技術を活かして大手企業に就職している生徒が多くいます。
木更津高専 入試情報
木更津高専が求めている生徒像は、
1.数学や理科などの理数系科目が得意で科学技術及び英語など外国語にも興味・関心がある人
2.自ら考え、様々な課題に意欲を持って取り組む実行力を身に付けたい人
3.社会のルールを尊重し、学業や課外活動,学校行事などの学生生活を積極的に送ろうとする人
4.コミュニケーション能力と協調性を有し,指導的立場に立つ技術者として社会の発展に貢献したい人
募集定員は、
機械工学科 40名(うち推薦が20名程度)
電気電子工学科 40名(うち推薦が20名程度)
電子制御工学科 40名(うち推薦が20名程度)
情報工学科 40名(うち推薦が20名程度)
環境都市工学科 40名(うち推薦が20名程度)となっています。
・推薦入学者選抜
募集人数:100名程度(各学科20名程度)
合計500点満点での評価。
内訳は、
・面接点50点
・適性検査点(基礎的な数学の問題)100点
・内申点350点
各教科点(2学年の5段階評定)×(3学年の段階評定)
内申点 =(国社数理英の5教科の教科点の和)×2+(音美体技の4教科の教科点の和)
・学力入学者選抜・帰国子女特別選抜
第1志望者100名程度(各学科20名程度)
第2志望者 若干名
第1志望者の選抜方法は、
学力点 = 国語+社会+(数学+理科+英語)×2
という計算方法を採用しています。
つまり、「数学・理科・英語の出来る生徒」に入学してほしい、ということです。
第2志望者の選抜方法
第1志望者のなかの50位以上に入っており、
第1志望者の上位50名と同等以上の学力点+内申点
を持っている生徒が選抜対象となります。
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