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日本のクリスマスって、どう広まったの?ちょっと意外な歴史

公開:2025.12.10

皆様こんにちは。

千葉県のマーガレット外語学院北習志野校です。

 

もうすぐクリスマス!

実は、日本にクリスマスらしさが広まったのは、ここ100年ほどのことだと言われています。

では、日本のクリスマスはどのように生まれ、どんな歴史をたどってきたのでしょうか?

 

 

1. 日本に初めてクリスマスが伝わったのは1549年

 

日本にクリスマスの文化が入ってきたのは、1549年(室町時代)。

 

この年、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルが来日し、キリスト教の布教が始まりました。

 
その中の宗教儀式として、クリスマスのミサが紹介されました。

 

ただし、この時代は「家族で楽しむ」ようなのんびりしたイベントではありません。

 
信者だけが宗教行事として祝う日であり、一般の人にはほとんど関係のないものでした。

 

 

 

 

2. 江戸時代、禁教によってクリスマスは姿を消す

 

キリスト教は幕府に警戒され、1612年から禁止されました。

 

そのため、教会や行事は取り締まりの対象となり、
クリスマスも公の場から完全に消えてしまいます。

 

信仰を続けていた人々(隠れキリシタン)の中には、人知れず祈りを続けた人もいましたが、
現在のような華やかさとはほど遠いものでした。

 

 

 

 

3. 明治時代に復活。まずは「都会のイベント」として

 

時代は流れ、1873年、明治政府がキリスト教を解禁。

これにより、教会で再びクリスマスが祝われるようになります。

 

すると、新聞にもクリスマスの記事が登場し始めます。

1874年(明治7年)には、銀座でクリスマスパーティーが開かれた、という記録が新聞に掲載されました。

 

ただ、この時点でも、一般家庭の行事ではありません。

ハイカラな洋風文化として、都会の限られた人たちが楽しむイベントでした。

 

 

 

 

 4. 大正〜昭和初期:商業イベントとして広まる

 

一般家庭にまでクリスマスが広がり始めるのは、大正時代〜昭和の初め頃。

 

この時代に、百貨店やお菓子屋さんが、
クリスマスフェアを行い、プレゼントやケーキを売り出します。

 

特に有名なのは、洋菓子店不二家

1922年に日本初のクリスマスケーキを販売した記録があります。

 

こうした商業の力によって、
クリスマスは「みんなが楽しむ冬のイベント」として定着していきました。

 

 

 

 

 

 5. 戦後〜現代:宗教色のない「家族のイベント」へ

 

第二次世界大戦後、アメリカ文化が入ってくると、
サンタクロースやイルミネーションが一気に普及します。

 

1950年代には、クリスマスツリーやプレゼントが一般家庭に定着。

 
宗教的行事というより、家族で楽しむ年中行事になりました。

 

さらに1970年代頃からは、
恋人同士のデートイベントとしても注目されるようになり、
現在のような、
ケーキ、チキン、イルミネーション、プレゼントというスタイルが生まれました。

 

 

 

6. 日本のクリスマスは「文化の融合」から生まれた

 

世界では、クリスマスはキリスト教の宗教的な意味を強く持っています。

 
一方、日本では、

1.宗教として伝来(1549年)
2.禁教で消える(江戸時代)
3.都会のイベントに(明治)
4.商業イベントとして広がる(大正〜昭和)
5.家族や恋人が楽しむ文化として定着(戦後)

という、ユニークな歴史をたどりました。

 

 

 

 

マーガレット外語学院北習志野校では、12月17日~23日クリスマスレッスンを行います。

ささやかなお菓子をご用意してお待ちしています!

 

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