- 北習志野校
日本のクリスマスって、どう広まったの?ちょっと意外な歴史
皆様こんにちは。
千葉県のマーガレット外語学院北習志野校です。
もうすぐクリスマス!
実は、日本にクリスマスらしさが広まったのは、ここ100年ほどのことだと言われています。
では、日本のクリスマスはどのように生まれ、どんな歴史をたどってきたのでしょうか?
1. 日本に初めてクリスマスが伝わったのは1549年
日本にクリスマスの文化が入ってきたのは、1549年(室町時代)。
この年、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルが来日し、キリスト教の布教が始まりました。
その中の宗教儀式として、クリスマスのミサが紹介されました。
ただし、この時代は「家族で楽しむ」ようなのんびりしたイベントではありません。
信者だけが宗教行事として祝う日であり、一般の人にはほとんど関係のないものでした。

2. 江戸時代、禁教によってクリスマスは姿を消す
キリスト教は幕府に警戒され、1612年から禁止されました。
そのため、教会や行事は取り締まりの対象となり、
クリスマスも公の場から完全に消えてしまいます。
信仰を続けていた人々(隠れキリシタン)の中には、人知れず祈りを続けた人もいましたが、
現在のような華やかさとはほど遠いものでした。

3. 明治時代に復活。まずは「都会のイベント」として
時代は流れ、1873年、明治政府がキリスト教を解禁。
これにより、教会で再びクリスマスが祝われるようになります。
すると、新聞にもクリスマスの記事が登場し始めます。
1874年(明治7年)には、銀座でクリスマスパーティーが開かれた、という記録が新聞に掲載されました。
ただ、この時点でも、一般家庭の行事ではありません。
ハイカラな洋風文化として、都会の限られた人たちが楽しむイベントでした。

4. 大正〜昭和初期:商業イベントとして広まる
一般家庭にまでクリスマスが広がり始めるのは、大正時代〜昭和の初め頃。
この時代に、百貨店やお菓子屋さんが、
クリスマスフェアを行い、プレゼントやケーキを売り出します。
特に有名なのは、洋菓子店不二家。
1922年に日本初のクリスマスケーキを販売した記録があります。
こうした商業の力によって、
クリスマスは「みんなが楽しむ冬のイベント」として定着していきました。

5. 戦後〜現代:宗教色のない「家族のイベント」へ
第二次世界大戦後、アメリカ文化が入ってくると、
サンタクロースやイルミネーションが一気に普及します。
1950年代には、クリスマスツリーやプレゼントが一般家庭に定着。
宗教的行事というより、家族で楽しむ年中行事になりました。
さらに1970年代頃からは、
恋人同士のデートイベントとしても注目されるようになり、
現在のような、
ケーキ、チキン、イルミネーション、プレゼントというスタイルが生まれました。

6. 日本のクリスマスは「文化の融合」から生まれた
世界では、クリスマスはキリスト教の宗教的な意味を強く持っています。
一方、日本では、
1.宗教として伝来(1549年)
2.禁教で消える(江戸時代)
3.都会のイベントに(明治)
4.商業イベントとして広がる(大正〜昭和)
5.家族や恋人が楽しむ文化として定着(戦後)
という、ユニークな歴史をたどりました。


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